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さてここでは、詰めの甘い人が陥りやすい頭真っ白現象の原因と脳の仕組み、そして対処法を紹介します。
目次
パニックとストレス
予期せぬ出来事が起こり、頭が真っ白になってしまう。
この現象の原因はなんなのでしょう?
緊急時にパニックになる原因はズバリ「過度なストレス」です。
緊急事態(過度なストレス)が発生すると、脳が「緊急事態だ!」と体の様々なところに指令をだし、緊急事態を対処しようとします。
しかし、その脳の指令により頭がボーっとしてしまいます。
これが緊張時やパニック時に頭が真っ白になってしまう原因です。
脳の仕組み
人間の脳は通常、前頭葉の前頭前野で「思考」や「記憶」、「感情コントロール」、「判断力」、「応用力」等の重要な働きをしています。
平常時はこの前頭前野が判断力や感情をコントロールしているため、感情に振り回されずにしっかりとした判断や思考をすることができます。
しかし、強い急性ストレス(緊急事態)にさらされると、この前頭前野の感情や衝動を抑制しようとする支配力が弱まってしまいます。
そして、自律神経を司っている視床下部と呼ばれる領域の交感神経がストレスによって刺激されて血管収縮、心拍数と心収縮力の増加、血圧上昇、胃腸活動低下などを引き起こし、一過性に体を酷使させてストレスから逃れようとします。
これが緊急事態時の胸のドキドキです。
この交感神経が優位になっている状態が長時間続くと、思考をめぐらせることや的確な判断ができなくなり、頭が真っ白になってしまいます。
要するに、
しかし、強いストレスがかかると、脳は体に負担をかけてストレスから逃れようとする。
しかし長時間は保てず、最終的に思考が止まってしまう。
緊急時に頭が真っ白にならない対処法
ストレスを減らす
頭が真っ白になる原因は「過度なストレス」なので、この過度なストレスを減らせば自然と真っ白になることも減ります。
ではどうすればよいか。
それは、『計画を練る時点から様々な予期せぬ出来事を予期し、対応策を考えておく』ということです。
予期をして対策を考えておけば、感じるストレスも小さくて済みます。
深呼吸
しかし、頭が真っ白になってしまったら、、、
その時は、『深呼吸をする』や『水を飲む』が効果的です。
深呼吸をすると落ち着くとよく言われていますが、その通りです。
鼻から大きく息を吸い込み腹を膨らませ、口からゆっくり息を吐き出しながら腹をへこませる。
この腹式呼吸が副交感神経を活性化させ、交感神経の過剰刺激状態を抑えることができます。
また、水を飲むことで食道下部に分布する副交感神経を刺激することができます。
副交感神経が活性化されればリラックス状態になり、再度思考する準備が整います。
まとめ
- 緊急時に頭が真っ白になってしまうのは、過度なストレスのせいで前頭前野の感情や衝動を抑制しようとする支配力が弱まってしまうから
- 事前対策は、『計画を練る時点から様々な予期せぬ出来事を予期し、対応策を考えておく』
- 事後対策は、深呼吸をして交感神経の過剰刺激状態を抑えることや水を飲んで副交感神経を刺激することが効果的
脳の仕組みは私たちにはどうすることもできません。
しかし、脳の仕組みを知ることによって今の自分がどのような状態にあるのか理解することができます。
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