行動するタイミング問題考察【寓話】井戸の中の狐と山羊

 

こんにちは!ぴえ郎です!

 

みなさんは先のことを考えて行動していますか?

それとも先のことを考えず行動していますか?

 

一見先のことを考えて行動する方が良いように感じますが、ある言葉を入れると発想は逆転します。

それはまずです。

先のをことを考えずまず行動する。

啓発本に載ってそうな行動することの重要性を感じる文になりました。

今回の寓話は、『行動』について考える寓話です。

 

それではあらすじへ。


 

井戸の中の狐と山羊

ある日、喉の乾いた狐は誤って井戸に落ちてしまった。

出ようにも手が届かない狐は井戸の中で途方に暮れていた。

そこへ通りかかった喉の乾いた山羊が狐を見つけると、

「おーい、狐さん!井戸の水は美味しいかい?」と尋ねた。

狐は困っているくせに、

「こんなに美味しい水は他にないよ!山羊さんも下りてきて一緒に飲もうよ!」と

山羊も下りてくるよう勧めた。

すると山羊は先のことは考えずに井戸へ下りていった。

 

水を飲み終わった山羊は狐に尋ねた。

「ところで、どうやって井戸の外に出るんだい?」

狐はにこやかに答えた。

「簡単だよ!君が前足を壁にかけて立ち上がってくれれば、僕は背中を駆け上がって、上から君を引っ張り上げるよ!」

山羊は狐の言うとおりに壁に前足をかけて立ち上がると、

狐はするすると背中を駆け上がり外に出て、薄情にもさっさとどこかへ行こうとした。

慌てた山羊が、

「おーい!約束通り、早く僕を引っ張り上げてくれよ!」

と叫ぶと狐は振り返って言った。

「山羊さん、君にその立派な顎鬚(あごひげ)くらい知恵があったら、上がり方も考えないで井戸には下りてこなかっただろうに!」

後先

この寓話の教訓は、『後先考えず行動しない』です。

山羊は自身が井戸に入った後、どのように外に出るかを考えずに井戸の中へ入ってしまいました。

そして、あろうことか他者(狐)に脱出の方法を聞いてしまいました。

 

各々の動物はポテンシャルが違います。

ジャンプが得意な動物や空を飛べる動物、ずる賢い動物、走るのが速い動物 etc…

そのポテンシャルに合わせた脱出の仕方を自分自身で考えなければなりません。

狐が最後に言っていますが、山羊が知恵を持っていれば結果は変わっていたかもしれません。

知恵に関しては下記の記事に記載しています。↓↓↓

勉強をする意味とアウトプットの重要性【名言】ネイティブ・アメリカンの教え

しかし、山羊は四足歩行で蹄があるという不利な状況にも関わらず狐の甘い言葉に騙されて、後先考えず行動してしまいこのような結果になってしまいました。

下りる前に下りた後のことを想像し、「狐は引っ張り上げると言っているがどのように引っ張り上げる?」や「狐という動物はどのような性格だ?」など思考をめぐらせることが出来れば井戸に取り残されるという最悪の状況は回避できたことでしょう。

行動力

この寓話は『後先考えずに行動しない』という教訓ですが、逆に『後先考えずにまず行動してみる』という教訓も隠れていると考察できます。

この寓話は第三者目線ですが、狐目線で考えてみます。

狐目線

狐は喉が渇いた状態で井戸を見つけました。

この時点で教訓のように「後先考えずに行動しない」とすると、「井戸は危険だから近づかない」という思考になります。

ですが狐は井戸に近づき、井戸内の水を飲むために試行錯誤していたと考察できます。

しかし、誤って井戸の中に落ちてしまいました。

水はたらふく飲めたものの容易に井戸から出られないことに気づきます。

山羊が話しかけてきた際にすぐに「こんなに美味しい水は他にないよ!山羊さんも下りてきて一緒に飲もうよ!」と言えるということは井戸に落ちた後、もし他の動物が近づいて来た時にどう対応するのがベストなのかを思考していたと思われます。

その結果狐は井戸から脱出することが出来ました。

 

まず行動

このように「後先を考えて行動しない」という選択よりも「後先考えずにまず行動」し、失敗したらその場で最善策を思考するという方法が成功することも少なくありません。

画家のパブロ・ピカソは『Action is the foundational key to all success.(行動がすべての成功への基本的な鍵である)』という名言を残しています。

これは、行動することの重要性を表しています。

この寓話に登場する狐と山羊どちらも行動することに消極的だったら何も起きなかったでしょう。

その代わり水にはありつけません。

生きるためにまず行動!

その後はその後考える!

まとめ

どうだったでしょうか?

一つの物語から正反対な二つの教訓が導き出されました。

では、この寓話のまとめです。

  • この寓話の教訓は、『後先考えず行動しない』である。
  • 下りる前に下りた後のことを想像し、思考をめぐらせることが出来れば井戸に取り残されるという最悪の状況は回避できた可能性がある。
  • 『後先考えずにまず行動してみる』という教訓も隠れている。
  • 画家のパブロ・ピカソは『Action is the foundational key to all success.(行動がすべての成功への基本的な鍵である)』という名言を残している。
  • 行動することの重要性。

 

それにしても狐は去り際に「知恵」と「あごひげ」を重ねて説明するのおしゃれなことするなー。


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