こんにちは!ぴえ郎です!
みなさんはケンカが原因で不仲になってしまった経験はありますか?
今回紹介する寓話もケンカが原因で不仲になってしまうのですがそのケンカを考察し、教訓として表してあります。
それでは、あらすじへ!
目次
ライオンとイノシシ
夏のある日、暑さのせいで喉がカラカラに乾いたライオンとイノシシが小さな泉に水を飲みに現れました。
2頭はあまりに喉が乾いていたため、どちらが先に水を飲むかで言い争いになってしまいました。
お互い引かぬまま大喧嘩に発展し、つかみ合いの決闘が始まりました。
決闘の最中にお互いがふと周りを見てみるとハゲタカが集まっているではありませんか。
どちらか先に倒れた方を食べようと待ち構えているのです。
それを見てライオンとイノシシはケンカをやめてこう言いました。
「俺たち、ハゲタカの餌食になるくらいならケンカを止めて仲良くした方が良い」
二匹の行動
この寓話の教訓は、『くだらないケンカをしているとお互い痛い目に合う』です。
野生の世界では、水を飲むのでさえ後手に回ると命取りになります。
そんな中で目の前に小さな泉があったら我先にと動き、ケンカになるのは仕方ありません。
イノシシは、ライオンの牙や爪で攻撃されれば命を落としかねません。
ライオンだってイノシシの牙に刺されれば命を落としかねません。
しかし、この状況で命のやり取りをするケンカをするのは良い手段とは言えません。
なぜなら、2頭が争うことを待ち望んでいる存在がいるからです。
不平等
この寓話には、ライオンとイノシシとハゲタカの3頭の動物が登場します。
ライオンとイノシシは争えば死ぬ可能性があるにも関わらず決闘を始めたということは、ここで喉を潤わせることができなければ生存率がぐっと下がる状況といえます。
ハゲタカは2頭の周りに集まってしまったら決闘をやめてしまう可能性があるにも関わらず接近したということはこちらもここで逃してしまったら、生存率がぐっと下がってしまう状況だといえます。
しかし、ライオン・イノシシとハゲタカでは目的を達成するための代償に違いがあります。
ライオンとイノシシは自らが死ぬ可能性がありますが、ハゲタカはただただ「待つ」ことで目的を達成することが出来ます。
この不平等さをライオンとイノシシは冷静に気付き、自らの行動と思考を変えました。
これは、簡単に出来ることではありません。
以前紹介しましたが、緊急時になると視野が狭まり、冷静に状況を判断することが出来なくなります。
しかし、今回は冷静に判断することが出来ました。
その理由は、
- ライオンとイノシシにとって「緊急事態」ではなかったから
- ライオンとイノシシは、「最終目標」を見失っていなかったから
ライオンとイノシシにとって「緊急事態」ではなかったから
もし飲み水が1頭分しか無かったら、生き残るために相手を殺めてでも勝ちに行こうとするでしょう。
しかし今回の場合は、小さな水たまりではなく小さな泉ですので1頭分しか存在しないわけではありません。
もちろん以後この小さな泉を自らの縄張りにするために決闘をする可能性もあります。
けれど今回は「どちらが先に飲むか」で言い争いになっているので、あまり縄張り意識はもってないと思われます。
したがって、ライオンとイノシシにとってそこまで緊急事態ではなかったと考察できます。
ライオンとイノシシは、「最終目標」を見失っていなかったから
冷静に判断できずに暴走してしまうのは最終目標を見失っている可能性があります。
今回の話の場合、ライオンとイノシシの最終目標は「水を飲む」ことです。
「相手よりも先に水を飲む」とも考えられますが、その場合、「崖のふちにある」や「動物がぐるっと一周すでに水を飲んでおり、1頭分しか空いていない」などの特殊な泉でない限りありえません。
特殊な泉ではなく普通の泉であるなら、先に飲まれてしまっても少し位置をずらせば飲めるはずです。
したがって、2頭は飲み水を見つけて舞い上がって先に飲む方を決める言い争いをしているだけなのでしょう。
その言い争いが大喧嘩に変わってしまい、最終目標が「相手を倒す」になりかけますが、ハゲタカに気づくことが出来たということは「相手を倒す」よりも「水を飲む」を最終目標に設定していたことが考察できます。
環境適応
この話を読んで、ぴえ郎が導き出した教訓は、『環境変化に適応し、判断することが重要である』ということです。
ライオンとイノシシは最初、小さな泉を発見しました。
この環境の変化によって、野生の闘争心が目覚め2頭は決闘を始めました。
しかし、さらに環境は変わり、ハゲタカの群れがライオンとイノシシを取り囲みました。
2頭はこの環境に適応し、決闘を止めることによってハゲタカを追い払いました。
もし、喉が渇いていなかったら?
もし、相手がイノシシ(ライオン)ではなかったら?
もし、ハゲタカが1羽だけだったら?
上記のような環境だったら判断が変わり、結果は変わっていたかもしれません。
生きているうちは無数の判断を下さなければなりません。
大半は無意識に判断を下していると言われています。しかし、意識的に判断を下さなければならなくなった際は環境を考慮した判断をするようにしましょう。
まとめ
どうだったでしょうか?
今回の寓話のまとめです。
- この寓話の教訓は、『くだらないケンカをしているとお互い痛い目に合う』
- 目的を達成するための代償の不平等さに気づく
- 自らの最終目標を見失わない
- 環境変化に適応し、判断することが重要
今回の物語を読んで、「似たような経験をしたことがある!」と思った人がいるのではないでしょうか?
似たような経験をしたことがある人も、ない人も、いつこのような場面に遭遇するかわかりません。
その際は環境にあった冷静な判断を下してみてください。
ミーアキャットが登場すれば完璧だったのになー