こんにちは!ぴえ郎です!
どんな状況に陥ったとしても、いつも冷静沈着な人って周りにいませんか?
「そんな風になりたい!」
と憧れを思う人が大半ではないでしょうか?
なぜなら、いつも冷静沈着な人は、信頼できて頼りになると感じるからです。
しかし、なぜいつも冷静沈着でいられるのか?
その答えを一つの寓話とともに説明いたします。
ぜひ参考にしてみてください!
では、あらすじへ!
目次
ツバメと鳥たち
ある日、ツバメがカシの木にヤドリギが育っているのを見つけ、
「これは、良くない!」
と思い、仲間の鳥たちを集めました。
「皆さん、ヤドリギが育つと、鳥のために困ったことになります。
ヤドリギから鳥モチが作られるからです。
なので、あのヤドリギが生えているカシの木から、あれを叩き落としましょう。
もしそれが出来なければ、みんなで人間たちのところへ行って、鳥モチで鳥を取るのを止めてくれる様に頼みましょう!」
しかし、鳥たちはツバメをバカにして、
「もうろくババアが、何を言っているんだ」
と、言うだけでした。
そこでツバメは、一匹で人間のところへトリモチで鳥を取るのを止めてくれる様に頼みに行きました。
人間はツバメの賢さに感心して親切に迎えて、自分たちの家に住まわせてやりました。
こうして他の鳥たちは人間に捕まって食べられてしまいましたが、ツバメだけは大切にされて、人間の家の軒先に安心して巣を作ることが出来ました。
基本情報
カシの木・・・ブナ科の植物。シラカシやアラカシ、ウバメガシなどが一般的な種。庭木でよく使われ、生垣や風除けとして実用目的で植栽される。
ヤドリギ・・・宿り木や寄生木と書かれることもある。他の木に寄生して育つ植物。
トリモチ・・・鳥や昆虫などを捕まえるゴム状の粘着性の物質。植物の樹皮や根、果実、トリモチ等から作られる。
先見の明
この寓話の教訓は、『先の事を見通せる人は、危険を免れる』です。
今回の寓話では、ツバメのみ、このままカシの木のヤドリギが成長したらどのような未来が待っているのか?
ということを見ることが出来たことで最終的に天敵の人間に捕まえられることを逃れることが出来ました。
先を見通せる能力は危険を察知するだけのものではありません。
先を見通せることにより、対策が打てるという利点があります。
どんな場面でも冷静沈着な人は、先見の明により起こるであろう未来を見通して、事前に対策を打っているので慌てることがなく冷静沈着でいられるのです。
なぜ緊急時に頭が真っ白になってしまうのか?脳の仕組みとその対処法には、冷静沈着になる方法を別角度から書いていますので合わせて読んでみてください!
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未来の見方
では、どのようにしたら先の未来を見通すことが出来るのか?
先の未来を見通すことは、積み木を積み上げていく作業と似ています。
積み木を積み上げて、積み上げて最終的に乗せたものが未来予想となります。
上手な目標の立て方手順と思考法【寓話】ネズミの相談内の目標の立て方の考え方と似ていますので、読んでみてください!
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積み木を高く積む上で大切なのは、土台をしっかりさせることです。
土台をしっかりさせる
土台をしっかりさせる=現状をしっかり把握するです。
現在の状況を把握することが出来なければ未来は見通せません。
今回の寓話では、ツバメはカシの木にヤドリギが育っているのを見つけました。
これは日々、「トリモチは危険」「ヤドリギは注意」と考えていなければ、他の鳥たちと同じように見過ごしていたでしょう。
このように、カシの木にヤドリギが育っているということを気づき、把握することが先を見通す第一歩になります。
小さいものを一つずつ積み上げる
いきなり10年後や20年後を見通すことはとても困難です。
なので最初は、数時間~数日後にどうなるか?を考えます。
土台をこのままの状態にしていたら数日後どうなるだろう?
では、数日後の状態を数年そのままにしていたらどうなるだろう?
という風に小さいものを一つずつ積み上げて未来を予想します。
今回の寓話では、ツバメはこのような手順で考えました。
- カシの木にヤドリギが育っている
- 数日ヤドリギをこのままの状態にしていると大きく成長する
- ヤドリギが大きく成長したら人間に見つかりやすくなる
- 人間が収穫したらヤドリギからトリモチが作られる
- トリモチが作られたら自分たちが危険
このように最終的に自分たちの危険を察知することが出来ました。
未来予想のその後
しかし、先見の明があるだけでは今回のような結果は訪れなかったでしょう。
今回の話でツバメが成功をおさめられたのは、先見の明で気づいたことを回避するための方法を分析したことと、自分を信じて行動ができたからです。
未来予想では、『トリモチを作られたら危険』というところまで行きつきました。
この先が最も重要です。
では、回避するにはどうすればよいか?
これを考えなければいくら未来予想をしたとしても意味がありません。
ここでツバメは二つの回避方法を思いつきます。
- ヤドリギが生えているカシの木から、ヤドリギを叩き落とす
- みんなで人間たちのところへ行って、トリモチで鳥を取るのを止めてくれる様に頼む
しかし、鳥たちはツバメを信じず取り合ってくれませんでした。
けれどツバメは諦めずにさらに積み木を積み上げました。
『では自分はどうしたらよいだろう?』
その答えが、『自分を信じて、一匹で人間のところへトリモチで鳥を取るのを止めてくれる様に頼みに行く』でした。
この答えが実を結び安心安全な環境を手に入れることが出来ました。
まとめ
どうだったでしょうか?
- この寓話の教訓は、『先の事を見通せる人は、危険を免れる』
- どんな場面でも冷静沈着な人は、先見の明により起こるであろう未来を見通して、事前に対策を打っているので慌てることがなく冷静沈着でいられる
- 積み木を積み上げて、積み上げて最終的に乗せたものが未来予想となる
- 最初は、土台をしっかりさせる=現状をしっかり把握することが大切
- 小さいものを一つずつ積み上げて未来を予想する
- 先見の明で気づいたことを回避するための方法を分析し、自分を信じて行動することが最も重要
今回ツバメは、最初から自分だけ助かることもできましたが、他の鳥たちを救うため忠告することを最優先で行動しました。
この清き心も最終的な成功に関係があったのかもしれません。