あなたの周りに「時間がない」が口癖の方はいますか?
この「時間がない」とは、約束の時間に遅刻しそうなときに使っているものとは異なり、単体では使われず、「○○だけど時間がないから××だ」のように使います。
なぜ人が「時間がない」と言ってしまうのか。
どれだけ言うことが危険か。
言わないようにするにはどうしたらいいかを紹介します。
目次
「時間がない」を言う理由
なぜ人が「時間がない」を言ってしまうのか。
それはズバリ『自分がやりたかったけれど挑戦しなかったことを正当化するため』です。
人は、やりたかったけれど挑戦しなかったことがあると自我の防衛機制が働き、やれない理由即ち言い訳を考えます。そして「自分がやらなかったのは時間がないからだ」と思考のすり替えをします。
この思考のすり替えによって「自分は諦めざるを得なかった」と強制的に自分を納得させることができます。
「明日からやろう」と思ってしまう心理の『合理化』と同じ原理です。
しかし、時間がないのは環境のせいではなく、結局自分のせいなのです。
時間がないという口癖の危険性
なぜ、この口癖が危険かというと、「時間がない」と言っている人にはいくら時間があったとしても時間があるのを気付けず、諦め続けてしまうからです。
どういうことかというと、時間がないという思考になってしまう、つまりやらない理由を探してしまった時点で挑戦することを諦めてしまっています。
そして、自分には時間がいつもないと錯覚してしまうのです。
「諦めているんじゃなくて、本当にやる時間がないんだ!」
そう思ったあなたは時間の使い方を考え直すことが必要です。
時間がないを言わない方法
時間は増えない
時間は、決まって1日24時間すべての人に平等に流れています。
決して時間は増えません。
「あたりまえだろ!」
と思われるかもしれませんが、「時間がない」という口癖を言っている方はこの事実を知らない可能性があります。
なぜなら、今まで通りの日常生活+新しいことをやろうとしているからです。
しかし、今まで通りの日常生活+新しいことをやるのは不可能です。
では、どうしたらよいか?
新しいことを始めるには、今まで通りの日常生活を削り、新しいことをやる時間を作るしかありません。
優先順位
では日常生活のどこを削ればよいか。
それは時間管理のマトリックスを使い、仕分けすれば自ずと見えてきます。
時間管理のマトリックスとは、日常生活で使用している時間を
- 緊急で重要
- 緊急でなく重要
- 緊急で重要でない
- 緊急でなく重要でない
の4パターンに仕分けして時間の可視化及び整理をする方法です。
緊急で重要(第一領域)
まず一つ目の領域は、緊急性があり重要なことに使う時間です。
- 病気や事故
- 締め切りのある仕事
- クレーム処理
etc…
第一領域は『消費の時間』という括りで、すぐにやらなければならない項目で成り立っています。
ここは、削ることのできない必須時間です。
かけた労力+時間分のリターンが見込めます。
緊急ではなく重要(第二領域)
二つ目の領域は、緊急性がなく重要なことに使う時間です。
- 学習や自己啓発
- 健康管理
- 人脈づくり
etc…
第二領域は『投資の時間』という括りで、将来や自己への投資項目で成り立っています。
ここは、時間管理のマトリックスの中で最も重要な時間です。
かけた労力+時間分に比べ、多大なリターンが見込めます。
緊急で重要ではない(第三領域)
三つ目の領域は、緊急性があり重要ではないことに使う時間です。
- 大体の電話
- 無意味な飲み会
- 他人の悩み解決
etc…
第三領域は『浪費の時間』という括りで、他人に合わせて使う場合や他人のために使う項目で成り立っています。
ここは、最小限にすべき時間です。
かけた労力+時間分より、はるかに少ないリターンしか得られません。
緊急でなく重要でもない(第四領域)
四つ目の領域は、緊急性がなく重要でもないことに使う時間です。
- 暇つぶし
- 喫煙、飲酒
- 噂話や陰口
etc…
第四領域は『空費の時間』という括りで、非効率な仕事や行動に使う項目で成り立っています。
ここは、すぐにでも排除すべき時間です。
かけた労力+時間分に対してリターンはありません。
この時間管理のマトリックスと自分の日常生活を照らし合わせて、第三領域と第四領域を積極的に削ることができれば時間を作ることができます。
まとめ
いかがでしたか?
大事なことは自分には時間がないのではなく、時間の使い方が上手くできていなかったことを理解することです。
そして、本当に大切なことに時間を使い、無駄なことはなるべく排除する習慣をつけることを心がけましょう。
しかし、使い方次第で時間の濃度は変えられる。