会社や学校で相手の意見や行動でイライラした経験は誰しもがあるのではないでしょうか?
会社でイライラしてしまうと
・仕事が円滑に進まない
・ミスが増える
・雰囲気が悪くなる
etc…
学校でイライラしてしまうと
・勉強が覚えられない
・友達に八つ当たりしてしまう
・楽しめない
etc…
どちらもネガティブ要素で占めています。
これでは自分にとってマイナスでしかありません。
しかし、怒りのメカニズムを理解すれば怒りの鎮静化をコントロールできるようになります。
目次
怒りと期待
対人関係の怒りへの対処法はズバリ「期待しない」ということです。
なぜ、期待しないことが怒りの鎮静化につながるかというと、対人関係の怒りの大半が他人への期待から生じているからです。
しかし「期待しない」というのは「無関心になれ」ということではありません。
人はどこかのコミュニティに属していることで幸福を感じると言われているので、他人に無関心ではコミュニティ内で孤立してしまいます。
そもそも期待とは、
期待(きたい、英:expectation)とは、何らかのことが実現するだろう、と望みつつ待つこと。また、当てにして待つこと。
期待する気持ちのことは「期待感」と言う。期待どおりにならないことを「期待外れ」と言う。
wikipedia 引用
対人関係の怒りはこの他人に対する期待を裏切られる、または裏切られたと感じた時に生じます。
つまり自分の期待と相手の行動または言動、感情などが不一致なときに怒りが湧きあがるということです。
「この人なら私のことを理解してくれているだろう。」(期待)
「この人は、なぜ私のことを理解してくれないんだ。」(裏切り)
「この人は、私のことを理解する気がない。」(裏切られたと感じる)
今流行の「あおり運転」もこの怒りの種類です。
「俺が急いでいるのを理解してくれ」
「俺がイライラしているのをわかってくれ」
という具合です。
このような思考であるため、怒りと期待は大きな関係があります。
怒りの事前処理
ただ、怒りが湧いてきてしまったら鎮静化させるには相当な労力を必要とします。
なので、怒りが湧きあがる前に事前処理することをお勧めします。
私が行っている方法は、
他人に期待してしまうタイミングでその考えを打ち消すという方法です。
例えば、
「あの人は私が大変なのに気づいて、手伝ってくれるかな?」
という期待が頭をよぎった時に、
「いやいや期待は危険」
と打ち消す練習をすることにより自然と無駄な期待をしなくなります。
結果、他人への勝手な怒りが湧かなくなります。
怒りの鎮静化
伝え方を変える
しかし、怒りの事前処理をしたとしても、怒りが湧きあがってきてしまったら、、、
怒りを鎮静化させるためには自分は何に怒りを感じたのかを知る必要があります。
怒りを感じている人は、ほとんどの場合、主語が相手になっています。
「あなたは何もわかっていない」
「あいつはなぜやってくれないのか」
これでは、怒りもケンカも長引いてしまいます。
相手の考えや行動はコントロールできません。
なので、
主語を自分にして、
「私は理解してほしかった」
「私は手伝ってほしかった」
のように「されたこと」ではなく「してほしかったこと」を考えます。
それにより、自分は何に怒りを感じていたのかを知ることができ、自身の中で整理することができます。
そして相手にしっかり何をしてほしかったのかを伝えることも重要です。
主語を自分にして、「されたこと」ではなく「してほしかったこと」を伝えて、なおかつ自分が感じた感情を付け加えて伝えることによって相手もなぜあなたが怒り、自分はどうすればよいかがわかります。
怒りの鎮静化もできて相手にも何をしてほしいか伝わるなんて一石二鳥!!
出来事のすり替え
相手に何をしてほしかったか伝えた後、良い結果になったにせよ、悪い結果になったにせよ、「この出来事から自分は何を学んだか?」を考えます。
例えば、
「期待して待っていないで、きちんと声に出せば手伝ってくれることを学んだ」
「この出来事があったから相手と腹を割って話すことができた」
という具合です。
学ぶことができたら、それはもう怒りが湧いた出来事ではなく、学ぶことができた出来事にすり替わり、記憶されます。
「された」ではなく「してほしかった」を考える。
学びの境地まで達せば自分にプラスに!
まとめ
どうだったでしょうか?
相手の考えはコントロールすることはできませんが、自分の考えはコントロールできます。
なので無駄な怒りは排除することを心がけましょう。
しかしもし、怒りが湧いてしまってもその怒りを利用し、自分を成長させることができます。ぜひ試してみてください。
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