こんにちは!ぴえ郎です!
皆さんこんな経験ないですか?
- 「効率が悪い」とよく人に言われる。
- 人に騙されることが多い。
- 自らの行動や発言で失敗してしまったことがある。
今回の寓話を読んで考察し、原因を見直しましょう。
それではあらすじへ!
目次
ラクダの頭
あらすじ
あるところに愚かな男が一人いた。
男はあるとき、瓶に穀物を入れラクダに食べさせていた。
すると、瓶に頭を突っ込んでいたラクダは穀物が食べ終わっても瓶から頭を出さない。
男はほとほと困り果ててしまった。
そこへ一人の老人が近づいてきた。
「心配することはない、私の言うとおりにすれば必ずラクダの頭は出る。」
と自信ありげに言い、続けて
「まず、ラクダの首を切りなさい。」
と言った。
男は老人を信じてラクダの首を切った。
老人は、
「次に瓶を壊しなさい」
と言った。
男は言われるまま瓶を叩いて壊し、ラクダの頭を取り出した。
順番と思考のズレ
この寓話の教訓は、『順番を間違えると取り返しのつかないことになる。』です。
たしかに、ラクダの首を先に切った方が動かないし、瓶を割りやすいでしょう。
しかし、真っ先に首を切ってしまったことで最終目標である、瓶からラクダの頭を取り出すという行為の意味がなくなってしまいました。
行動の順番を入れ替えて、真っ先に瓶を叩き割ることをすれば、ラクダの首を切る前に自らの目標を達成することができるので首を切らなくて済みました。
このように行動の順番というのは結果を大きく変えてしまいます。
なので、自らの行動を整理して実行することが重要です。
もう一つの教訓は、『他人の意見をうのみにして行動するととんでもないことになる。』です。
愚かな男は、老人の言葉をうのみにし行動した結果、ラクダは死んでしまいました。
この時愚かな男は、老人と目的は一緒だと思いこんでいて思考のズレがあることに気が付いていません。
その思考のズレとは、
ラクダを生かした状態で瓶からラクダの頭を取り出したい。
に対して、
瓶からラクダの頭を取り出したい。
と考えています。
このズレが最悪の結果を招いてしまいました。
私たちは、自分の思考と相手の思考は同じであると思い込んでしまうことが多くあります。
しかし、方向性は同じでも全く同じ思考とは限りません。
なので、思考のズレを少なくするにはしっかりとコミュニケーションをとり、少しずつズレを小さくしていくことが大切です。
思考の先回り
この寓話を読んでぴえ郎が見つけた教訓は、『思考の先回りを怠るととんでもないことになる。』です。
愚かな男は、老人に言われるがままラクダの首を切ってしまいました。
切る前に、
「この行動をしたらどうなるだろう?」
と、行動の前に思考を先回りさせることができればラクダの首を切ることはなかったでしょう。
この思考の先回りは、他人とのコミュニケーション時や仕事などに重要になるスキルです。
「この行動をしたらどうなるだろう?」
「この発言をしたらどう思うだろう?」
という風に
自らの行動や発言の影響がどれほどのものになるかを想像し、自らの望む結果になるように自らの行動や言動をコントロールする。
今回の寓話の愚かな男も「ラクダの首を切る」という自らの行動は自らの望む結果につながっているかを考え、老人に他の方法を聞いていさえすれば結果は愚かな男の望む結果につながっていたでしょう。
まとめ
どうだったでしょうか?
今回の寓話では、
- 『順番を間違えると取り返しのつかないことになる。』
- 『他人の意見をうのみにして行動するととんでもないことになる。』
- 『思考の先回りを怠るととんでもないことになる。』
という3つの教訓を紹介しました。
そもそも愚かな男は、瓶のまま食べさせるのではなく、面倒がらずに穀物を取り出して食べさせてあげていればこのような大事にはならなかったと思います。
ラクダへの愛情が足りなかった愚かな男の物語でした。