みなさんは、なにかやろうとしたときに、誘惑に負けて「明日からやろう」とやることを先延ばしにしたことはないですか?
大概の人は、多かれ少なかれ考えたことがあるのではないでしょうか?
そんな方へ痛いほど胸に突き刺さる。
【漫画】カイジ内のセリフを紹介します。
目次
明日が来るには
どんな芽も吹きはしない…!
そのことに 20歳を超えてまだわからんのか…!?
明日からがんばるんじゃない…
今日… 今日だけがんばるんだっ…!
今日がんばった者… 今日がんばり始めた者のみ…
明日が来るんだよ…!」
これは、カイジが地下強制労働施設で労働中、脱出するために「1日外出権」を手に入れる決意をする。
そして初給料日、1日外出権のために貯金をするはずだったがビールやつまみの誘惑に負け、大量に購入してしまい散財してしまう。
その様子をかげで見ていたE班の班長が放った言葉です。
今を生きる
私も心の中ではダメだとわかっていても物事を明日へ先延ばしにした経験があるので、このセリフを読んだとき、胸に刺さりました。
「今」やるべきことを「今日」に先延ばしして、今日やるべきことを「明日」に先延ばしする。
しかし、先延ばしにした明日には明日で、やらなければならないことが出てくるのでまた明日へ先延ばす。
というようにずっと「やらなければならない」と心の中でモヤモヤしたまま過ごさなければならないはめになります。
合理化
「明日から頑張ろう」という言葉を吐く場合、脳はその言葉を正当化させようと、自我の防衛機制が働き、様々な言い訳が浮かびます。
これは精神分析の創設者ジークムント・フロイトの娘であるイギリスの精神分析家アンナ・フロイトの十種類の防衛機制の内の『合理化(Rationalization)』と呼ばれている防衛機制で、自分の心の満たされない欲求や不安に対して合理的な説明または不合理な言い訳を与え、自分自身を納得させようとする心の働きです。
また、合理的な説明や言い訳を使うことによって、自分の行為の本当の動機を隠して、行為の正当化を図ろうとする心の働きです。
人は生きていく上で心の満たされない欲求や不安はつきものです。なのでこの働きによって自身の心のストレスを和らげ生きています。
カイジも地下の強制労働施設で制限ある生活を強いられていることや先の不安があることもあり、自我の防衛機制が働いて誘惑に負けてしまったのではないでしょうか。
怠惰
先延ばし癖は、怠惰から来ます。
怠惰(たいだ)とは、人の怠ける様子や態度を指す言葉です。
怠惰な性格だとカイジのように大事なことも先延ばしにしてしまいます。
しかし、キリスト教の七つの大罪でいう「怠惰」とは、怠けていることの戒めではなく、働きっぱなしの人間像を戒めています。
つまり、やりたいことをやらず、真の自分から逃避する人間が怠惰であるということです。
おもしろいことに、現代の「怠惰」とは意味が逆になっています。
まとめ
必死になってがんばることは疲れるし、億劫です。なので先延ばしにしたくなります。
しかし、今日必死にできなかったことが明日必死にできるのでしょうか?
いつかやらなければならないのなら今日の内に終わらせて、また明日新しくやらなければならないことを必死にする。
これが大切です。
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