自らを“良く”見せたい人は危険!【寓話】虚飾で彩られたカラス

 

こんにちは!ぴえ郎です!

 

皆さんは、SNSのアカウントを一つでも持っていますか?

今の時代、SNS上に自身の気持ちや撮った画像を投稿して簡単に感情を共有することができます。

そして、「いいね!」というアクションをもらうととても嬉しく心が満たされます。

しかし、いつの間にか『自身の気持ちを共有したい』という目的から『いいね!が欲しい』という目的に変わってしまうと、「自身を偽ってでも発信しよう」としてしまう危険性があります。

 

今回紹介する寓話は、

  • 自分自身を他人に良く見せようとしてしまう人
  • 自分自身は他人から劣っていると感じている人
  • 上記の人が近くにいる人

に良く刺さる内容です。

また、『ありのままの自分自身を信じて進んでほしい』という内容のスピーチでも生きる内容となっています。

 

それでは、あらすじへ。

虚飾で彩られたカラス

あらすじ

ある時ゼウスは最も美しい鳥を王様に決めることにした。

ゼウスは、鳥たちに集まる日時を決め、その中で一番美しいものを王様にするというお触れを出した。

カラスは自分の姿は黒く醜いと思い込んでいたので、美しく装うために、野や森をまわり、他の鳥たちが落とした羽を拾い集め、身体中に張り付けた。

そして約束の日、鳥たちはゼウスの前に集まった。

そして、色とりどりの羽で着飾ったカラスも姿を見せた。

ゼウスは、彼の羽が最も美しかったので、彼を王様にしようとした。

すると他の鳥たちは、憤然と異議を申し立て、それぞれ見覚えのある自分の羽をカラスから引き抜いた。

結局、彼に残されたのは、自分自身の黒い羽だけだった。

着飾る

この寓話の教訓は、『どんなに着飾ったり見た目を良くしても、上辺だけの噓や偽りはなんの意味もない』です。

カラスは、鳥たちを怒らせて最終的には着飾っていった羽はすべて引き抜かれて嘘が露になってしまいました。

しかし、この場を凌いだからと言って、遅かれ早かれいつかは嘘がばれてしまう日がきます。

その日まで「嘘がばれないように」と気を使い続けなければなりません。

辛いですね・・・(汗

 

ここで注目してほしいのは、美しく装うために、野や森をまわり、他の鳥たちが落とした羽を拾い集め、身体中に張り付けた。という部分です。

カラスは、楽をして着飾ったのではなく、野や森をまわるという努力をして着飾っています。

ではなぜしっかりと努力したにも関わらず失敗してしまったのか、

それは、努力の延長線上に目指しているゴールが存在していないからです。

今回のカラスのゴールは「王様になる」ということ。

そして、そのゴールを目指して行った努力が「自らを偽るために飛び回る」ことを選んでしまいました。

先ほども言いましたが、どんなに綺麗にばれない様に着飾ったとしてもいつかはボロが出てばれてしまいます。

ということは、この努力はゴールに届く前に切れてしまう努力ということになります。

 

では、カラスはどうしたらよかったのか。

考察していきましょう。

評価

この寓話を読んで導き出したもう一つの教訓は、『勝手に自分自身を評価しない』です。

カラスは「自分の姿は黒く醜いと思い込んでいた」と書いてある通り、ゼウスの「最も美しい鳥」という言葉に対して、「今のままの黒く醜い自分の姿では美しい鳥になれない」と考えています。

 

そもそも思い込むとは、

  1. 深く心に思う。固く心に決める。
  2. そうだと独り決めして信じてしまう。

という意味です。

このことから『思い込む』という言葉は、他人の判断というよりも自身の判断が大きく影響し、実際はどうなのかという真実は全く考慮されていないことがわかります。

 

では、この話のカラスが思っているように、本当にカラスは黒く醜い存在なのでしょうか?

醜いとは、「見ていて不快になる」や「いやな気分になる」ことをいいます。

私たちは、黒色の物を見ても不快や嫌な気持ちにならないので、黒=醜いという公式は成り立ちません。

確かにごみを漁った後の汚れた姿で行ったら確実に美しい鳥には選ばれないでしょう。

しかし、しっかり水浴びをして毛並みを整えて参加していれば、私たちが黒い宝石のことを「美しい」と感じるように、ゼウスも美しいと感じたかもしれません。

自分自身を信じて行動していれば、違う景色が見えたでしょう。

 

結果、カラスは自らの姿を偽る必要はなく、自らの姿のまま美しくなるために努力をすることができれば王様に選ばれる可能性がある。

 

まとめ

 

どうだったでしょうか?

 

今回の虚飾で彩られたカラスの教訓は、『どんなに着飾ったり見た目を良くしても、上辺だけの噓や偽りはなんの意味もない』ということ。

自分を偽らず、間違った努力をしていないか確かめる。

 

二つ目の教訓は、『勝手に自分自身を評価しない』ということ。

カラスは自らの姿を偽る必要はなく、自らの姿のまま信じて努力をすることができれば今とは違う景色が見れる。

 

自分自身の長所は見えにくく、短所は目につくものです。

しかし、自分で思っている短所は案外短所ではなかったりします。

なので、負けることなくゴールに続いている努力を続けましょう!

 

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