こんにちは!ぴえ郎です!
「私きれい?」というセリフを言う女性の都市伝説を知っていますか?
おそらく都市伝説ではトップレベルで有名なのではないでしょうか。
そう!「口裂け女」です。
今回は、
・口裂け女がなぜ有名になったのか?
・人間の恐怖の源
を考察して行きます。
目次
口裂け女
概要
ストーリー
学校帰りの子どもが夜道を歩いていると、街灯の下に口元を隠すようにマスクをしている女性が立っているのに気づく。
その女性とすれ違おうとしたときに女性は、
「私きれい?」と尋ねてくる。
「きれいです!」と答えると
とマスクを取り耳元まで裂けた口をさらして
「これでもか!」
と言ってくる。
ちなみに、「きれいじゃない」というとハサミや鎌で襲われる。
発祥時期
・1979年の春から夏にかけて流布され、様々な形に変化し今でも知られている。
容姿
・女性
・目は狐のように吊り上がり、声は猫なで声
・服装は、赤いワンピースだったり、白いワンピースだったり様々
運動神経
・100メートルを6秒で走ることができる
・空中に浮けるとの噂も・・・
弱点
・「ポマード」と3回唱える
・「べっこう飴」を見せる
概要は、地域や年代によって大幅な違いがあるため、有名なものをピックアップしています。
ルーツ
ルーツは様々なものがありますが一番有名なのが、親が子どもに塾通いを諦めさせるため、「夜に外を歩いていると口裂け女に遭遇してしまう」という噂を流したというものがあります。
やはり、広い世界をまだ知らない小学生や中学生にとって「親」のいうことは大きな影響力があります。
そんな親に言われたことは信じてしまっても不思議なことではありません。
そして、このストーリーには人が想像しやすく、信じやすいような仕掛けが見られます。
5w1h
都市伝説や噂などの口伝えする伝承話に不可欠なのが5w1hです。
5w1hとは、
when いつ
where どこで
who だれが
what なにを
why なぜ
how どのように
の頭文字を表した言葉です。
この5w1hを入れれば、簡潔に相手に伝わり想像しやすい文章が作れます。
5w1hに関してはコチラにより詳しく書いてあります。↓↓↓
口裂け女の冒頭にもしっかりこの5w1hが組み込まれています。
学校帰りの子ども(who)が夜(when)道を歩いていると、街灯の下(where)に口元を隠すように(how)マスク(what)をしている女性が立っているのに気づく。
このように冒頭一行にしっかり5w1hが組み込まれているので、容易にその場面が想像できあたかも自分が体験しているような錯覚さえ起こしてしまいます。
これが口裂け女が爆発的に世に広まり社会現象まで巻き起こすことができた所以ではないでしょうか。
口裂け女の矛盾
先ほど口裂け女のルーツは、塾に通わせたくない親が広めた説を紹介しました。
もし、その説がルーツならば矛盾が発生してしまいます。
その矛盾とは・・・
『口裂け女の弱点』です。
親は、塾に通わせたくないために広めたのに、口裂け女を回避できる弱点をわざわざ考えるでしょうか?
では、誰が口裂け女の弱点を作ったのか・・・
それは、おそらく子どもたちです。
人間の恐怖の源は『想像力』です。
「もしかしたら、あの街灯の下に口裂け女がいるかもしれない」、「もしかしたら、あのマスクをしている女性は口裂け女かもしれない」など、
人間は想像することで自ら恐怖を創ることができます。
この想像力の恐怖によって口裂け女の都市伝説もより大きくなっていったのでしょう。
しかし、その想像力によって恐怖を打ち破ることもできます。
「もしかしたら、口裂け女は手術を失敗された医者のポマードのにおいが嫌いなのかもしれない。」、「大きな口を開けられる口裂け女はべっこう飴が好きなのかもしれない。」
と想像力を働かせ、て子どもたちは恐怖を破ろうとしたのでしょう。
まとめ
どうだったでしょうか?
考察結果は、
・口裂け女の都市伝説が広まった大きな要因は、冒頭分に5w1hを組み込んで、聞き手に場面をリアルに想像させたため。
・恐怖の源の「想像力」は、恐怖を倍増させることも減少させることもできる。
でした。
今の時代はマスクをしている人が多く、今の時期は全員マスクをしていますので口裂け女を見つけるのは大変でしょう(笑
しかし、恐怖の想像力で見えないはずのものも見えてしまうかも!?
夜道の街灯の下はご用心・・・