【イソップ寓話】嘘をつく子ども(オオカミ少年)の先入観と本質

羊飼い

子どもの頃に親しむ物語のなかにイソップ童話があります。
イソップ童話はイソップ寓話(ぐうわ)ともいわれており、この寓話とは擬人化した動物や静物、自然現象が登場人物となり教訓や風刺を織り込んだ物語のことをいいます。

有名な物語には「アリとキリギリス」や「ウサギとカメ」などがあります。

小さいころに絵本などで読んだことがあるのではないでしょうか?

そんな子どもが読むイソップ物語の中で寓話感が強い物語を紹介します。

嘘をつく子ども

今回紹介するのはイソップ寓話の「嘘をつく子ども」です。

オオカミ少年という名前の方が聞き覚えがあるのではないでしょうか。

それでは、あらすじを見ていきましょう。

あらすじ

あるところに羊飼いが住まう村がありました。
ある日、その村に住んでいる少年が大声で「オオカミが来たぞ!」と叫ぶと、大人の羊飼いたちが大慌てで家から出てきてオオカミを探しました。

その様子を見ていた少年は笑い転げていました。
羊飼いたちは少年に騙されたことに気づき、こっぴどく叱りましたが、羊が無事だったので安心して帰っていきました。

その後、少年は何回も同じように大人の羊飼いをだまし続けました。
だまし続けるうちに家から出てくる羊飼いの人数もだんだん減っていきました。

ある日、少年が羊の世話をしていると本当にオオカミがやってきました。
少年は大きな声で叫びました。

「オオカミが来たぞ!」

しかし、大人の羊飼いたちは

「また嘘をついているのだろう」

と少年の言うことを信用せず、誰一人家から出てきませんでした。
結局、羊たちはオオカミに一匹残らず食べられてしまいました。

信頼度の低下

この寓話から得られる教訓は、
「必要ない嘘をつきすぎると信頼がなくなり、信用されなくなる。」
ということです。

人間は生まれて一度は必ず嘘をついたことがあると思います。
その嘘は、他人を傷つける嘘や思いやる嘘、自己を守るための嘘など様々な種類の嘘があります。

この少年は「他人をだます嘘」を何回もついてしまい、大人の羊飼いたちからの信頼度が著しく低下し、まったく信用してもらえなくなってしまいました。

信頼を積み重ねるのは相当な時間と労力が必要ですが、信頼を失うのは一瞬です。
そして、その信頼を回復するためには積み重ねるために使ったものより数倍もの時間と労力が必要です。
しかも、数倍の時間と労力をかけたにもかかわらず完全には回復できない場合がほとんどです。

信頼を回復するのは相当な時間と労力が必要。
日ごろから、信頼を失わないような行動を!

先入観の落とし穴

「信頼度の低下」は少年主観の教訓ですが、大人の羊飼いからも学べる教訓があります。
それは、
「先入観にとらわれ過ぎると失敗を招く」
ということです。

大切な羊たちを失ってしまったのは、何回も嘘を言っていた少年に問題があります。
しかし、少年の声を聞き、「また嘘を言っているのだろう」と思ってしまった大人の羊飼いたちの先入観にも問題があると言えます。

先入観にとらわれ過ぎず、「もしかしたら今回は本当なのかもしれない」と思うことができたら大切な羊たちは無事だったかもしれません。

先入観は過去の経験

しかし、先入観は悪いものだけではありません。

普段の生活で先入観を取り除いてしまうと部屋から出ることさえままなりません。
先入観は「~だろう」という考えからきています。
例えば、『扉を開ければ外に出られるだろう。』などです。

未知の世界のことを過去の経験から想像することは、私たちが生きる上で必要なことです。

先入観は悪い面だけではなく、生きる上で必要。
危険なのは先入観が強すぎる場合や、とらわれ過ぎること。

先入観にとらわれて本質を見落とす

村の大人の羊飼いたちは少年への様々な先入観により本質を見落としてしまったと思われる。
大人の羊飼いたちが気付かなければいけなかった本質は、

「なぜ、少年は嘘をついているか」

です。

もしかしたら、自分に対する理解がほしくて嘘をついているのかもしれない。

もしかしたら、一回目の嘘は嘘をつく気はなく、勘違いで言ってしまったのかもしれない。

など、いろいろな嘘の理由が想像できます。
その嘘をつく理由がわかれば対処の仕方次第で結果も変わっていたはずです。

まとめ

嘘をつく子ども(オオカミ少年)は少年と大人の羊飼いたちとの考え方の相違があったため大ごとになってしまった。

少年は、周りが見えず、自分しか見れていなかった。
大人の羊飼いたちは、自分が見えず、周りしか見れていなかった。

どうだったでしょうか?
小さいころに絵本で読んだ「嘘をつく子ども(オオカミ少年)」を読み解いていくと様々な生きていく上で重要な教訓が隠されているのがわかったのではないでしょうか。

 

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