あの話題作の第二弾!予言×推理=?【書薦】魔眼の匣の殺人

21世紀最高の大型新人による、待望のシリーズ第二弾

閉ざされた匣の中で告げられた死の予言は成就するのか・・・「あと二日で四人死ぬ」

魔眼の匣の殺人

今回書薦するのは、

2019年に神木隆之介主演で映画化された『屍人荘の殺人』の原作の続編です!

その名も・・・

【魔眼の匣の殺人】

第一弾の屍人荘の殺人が良い意味で想像を裏切られ、新しい物語の可能性を見せてくれたので、第二弾の魔眼の匣の殺人は迷いなく購入しました。

屍人荘の殺人を読まずに魔眼の匣の殺人を読んでも楽しめないこともないですが、登場人物の性格や過去の記憶も前作通りなので、屍人荘の殺人を読んだ後に魔眼の匣の殺人を読むことをおススメします。

映画版では登場人物が小説とは違い、小説を読んだことがある方でも楽しめます!
それでは、魔眼の匣のあらすじへ。

あらすじ

その日、魔眼の匣を九人が訪れた。
人里離れたその施設の孤独な主は、予言者と恐れられる老女だ。彼女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。
外界と唯一繋がる橋が燃え落ちた後、予言が成就するがごとく一人に死が訪れ、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。さらに、客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白し―。

残り四十八時間。二人の予言に支配された匣のなかで、生き残り謎を解き明かせるか?!

書籍詳細

著者と初版日

著者:今村昌弘(いまむらまさひろ)

初版:二〇一九年二月二十二日

目次

序 章 新生ミステリ愛好会
第一章 魔眼の匣
第二章 予言と予知
第三章 相互監視
第四章 消えた比留子
第五章 凶器を前に
終 章 探偵の予言

ページ数

1行45文字
全333ページ

登場人物と見取り図

もちろん屍人荘の殺人同様に、とてもわかりやすい登場人物の名前と性格を一覧にしていつでも確認できるようになっています。
見取り図は、『魔眼の匣 周辺図』と『魔眼の匣 見取り図』がのっています。

とんでも未来予知系ハラハラ推理ミステリ

本屋で本作を見つけた時は、「屍人荘の殺人の第2弾だ!」と躊躇なく購入しましたが、家に帰り本を眺めて思ったのは、「魔眼って・・・中二病か!」「ってか匣←何て読むんだ!」でした(汗)
※音読み:「コウ」 訓読み:「はこ」 意味:ふたのかぶさる箱

しかし、実際に読んでみるとやはり設定が面白い!

屍人荘の殺人でも思ったけれども、面白設定+推理要素良=面白くないわけがない!って感じです。

魔眼の匣に訪れた九人。魔眼の匣の住人の老女サキミの「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」という絶対的予言
実は、この予言は帯の予言なので実際の予言ではありません。

今回は実際の内容を抜粋して紹介します。

「困るなあ。ウチとしてもまったくの傍証なしに記事を書くわけにはいかんのですよ。例えば明日はどこでどんな事件が起きるとか、今予言してもらうわけにはいきませんか」

サキミは「やれやれ」と小さく呟く。図々しい提案に腹を立てたのかと思ったが、違った。彼女はこちらが思わず居住まいを正すほど真摯な視線を向け、静かに告げる。

「本来なら見世物ではないと諌めるべきだろう。しかし手紙にある通り、私はすでに好見の住人に一つの予言を告げている。あんた方に知られようが隠そうが、結果は変わるまい」

「その予言はどんな内容なのですか」比留子さんが訊ねる。

湯飲みに視線を落とし、サキミは告げた。

「十一月最後の二日間に、真雁で男女が二人ずつ、四人死ぬ」

その場にいた全員が、言葉の意味を把握するのに一時を要した。二人ずつ、四人死ぬ?

「信じるか否かは好きにすればよい・・・なぜ住人たちの姿が見えないか、分かっただろう?」

これですよ!

それもこの予言を聞いた日が十一月二十八日
十一月は三十日までなので明日と明後日が運命の二日間なんて最高の展開じゃないですか!!

まとめ

予言と推理と人間模様が上手くマッチしている作品です。

【予言が未来に合わせるのか、未来が予言に合わせるのか】

確かめたくなった方は是非購入して読んでみてください!

 

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