こんにちは!ぴえ郎です!
思い出の絵本として『MISS SPIDERS TEA PARTY(ミス・スパイダーのティーパーティー)』を紹介&考察しました。
まだ読んでいなかったらぜひ読んでみてください。
自分のことを理解してもらえないくもの苦悩【絵本考察】MISS SPIDERS TEA PARTY(ミス・スパイダーのティーパーティー)
さて、今回は思い出の絵本第2弾として、『たんけん ちびぞう』を紹介&考察していきます。
目次
たんけん ちびぞう
絵本紹介
発行日:1995年11月7日 第1刷発行
著者:工藤直子
画家:広瀬弦
印刷所:サンメッセ株式会社
発行所:株式会社学習研究社
ページ数:62ページ
作者紹介
作家:工藤直子
1935年生まれ。
「てつがくのライオン」(理論社)で日本児童文学者協会新人賞を受賞。「ともだちは海のにおい」(理論社)でサンケイ児童出版文化賞、「ともだちは緑のにおい」(理論社)で芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。著書に、詩集「のはらうた」(童話屋)「あいたくて」(大日本図書)など。
※作者紹介より
画家:広瀬弦
1968年、東京生まれ。
著書に「うそっこうさぎ」(文化出版)、「サメのサメザメ」(講談社)、「考えるミスター・ヒポポタムス」(マガジンハウス)、「自分を好きになる本」「おとなになる本」(径書房)、「女一匹」(マガジンハウス)など。
※作者紹介より
ぴえ郎的感想
この本は、ぴえ郎が幼いころに穴が開くほど読んだ思い出の絵本です。
この「たんけん ちびぞう」には漢字が一つもありません。なので読み聞かせはもちろん、子ども自ら読むのにも適しています。
ちびぞうと探検をともにして、考えることの大切さや人生の楽しみ方を教えてくれる絵本です。
昔からちびぞうの考え方や性格が好きだったので、確実に影響を受けていると思います(笑
この先にあらすじやネタバレ要素が含まれます。
新鮮な気持ちで読んでから考察を見たいという方は先に購入してから読んでみてください。
今回もこの本を大人向けに紹介・考察し、大人にもなにか感じ取っていただけたらと思っています。
では、早速あらすじヘ。
あらすじ
なんでも見てみたいし、なんでもしてみたい ちびぞうは、今日は たんけんか になって探検することに決めた。
家を出発するとライオンに会った。
ちびぞうはライオンの大きな口やふさふさのたてがみを見て、いいことを思いついた。
「ぼく、ライオンを探検したい!」
「いいけど。どうやって探検するの?」
ライオンは、びっくりして聞いた。
「あのね『くうそう』するんだ。ライオンはでかくて、堂々としてて立派だから・・・『ライオン城』というお城になったとくうそうするとかさ!」
「『お城』か! かっこいいなあ。お城になるぞー!」
するとライオンは立派な大きなライオン城になった。
「ライオン城に向かって、探検隊出発!」と、
ちびぞうはライオン城に乗り込んだ・・・
さて、ライオン城を後にして次に出逢った動物は!?どんな『くうそう』をしてもらう?・・・
空想
空想とは、「現実にはありそうにないものをあれこれ頭の中でめぐらすこと」です。
この空想する能力は、大人よりも子どもの方が得意です。
なぜかというと、大人はこれまでの経験で『空想』ではなく『想像』してしまうからです。
想像とは、空想のように頭の中で考えをめぐらすことです。空想と違うところは、想像は現実にはありそうもないことやあり得ることを考えるというところです。
大人は、現実に考えが引っ張られて子どものように上手く空想することができないのです。
不思議の国のアリスのアリスも
「6つのありえないことを考えるのは、朝飯前!」と言っています。
さすがです!
人生は自分で楽しく!
「学校が楽しくないのは先生のせいだ」
「仕事がつまらないのは上司のせいだ」
と言う人がいます。
たしかに可能性は0ではありませんが、学校が楽しくないや仕事がつまらない原因は自分にもあるかもしれません。
『たんけん ちびぞう』でちびぞうは探検を楽しくするためにくうそうを使いました。
もし、ちびぞうがくうそうをせずにただ探検をしてライオンたちに会ったとしてもくうそうをした世界の方が楽しんでいるでしょう。
なぜなら、探検を楽しくしようとする気持ちが大きいからです。
人間は、カラーバス効果によって気持ちがポジティブな時はポジティブな情報を集め、ネガティブな時はネガティブな情報を集めやすくなってしまいます。
カラーバス効果の詳細は、上で紹介した『MISS SPIDERS TEA PARTY(ミス・スパイダーのティーパーティー)』に書いてありますのでよかったらぜひ読んでみてください。
自分のことを理解してもらえないくもの苦悩【絵本考察】MISS SPIDERS TEA PARTY(ミス・スパイダーのティーパーティー)
なので、このカラーバス効果で、同じことが起こったとしても、感じ方が変わってしまうのです。
他人が自分を楽しませるのではなく、自分自ら楽しもうとする気持ちが周りの見え方を変えてしまうということです。
空想の種
空想の種は日常的に様々なところに落ちています。
まずその種を見つけることができるかが重要になってきます。
(例えば、小さい頃は『横断歩道の縞模様』という種を拾い、『黒の部分はマグマ』という空想まで膨らませられました。)
そして、その種は「考える」ことによって芽を出し大きく育ちます。
言われるがまま何も考えていない人が多いと言われている現代で、空想をしている大人は決して多くはありません。
しかし、そこからクリエイティブな企画や発想が生まれる大きな要因になるのです。
まとめ
どうだったでしょうか?
たんけん ちびぞうを軸に人生の楽しみ方を考えてみました。
重要なのは、他人任せではなく、自分から楽しもうとするということです。
その方法の一つは様々なことを楽しくくうそうしてみるという方法がある。
楽しいくうそうをするとポジティブに情報を受け取れ、そのポジティブな気持ちは他人に伝染します。
すると人が集まってくるという良い流れができます。
このくうそうを膨らませ楽しむのはとても大事な能力ですので、読み聞かせをしてお子様にも学ばせてあげてください。
くうそう最高!!
ぜひこの『たんけん ちびぞう』を読んでくうそうの奥深さを感じてみてください!