人格転移+タイムループ!?【書薦】イヴリン嬢は七回殺される

館ミステリ+タイムループ+人格転移!!

仮面舞踏会の夜、令嬢イヴリンは死んだ。

おまえが真犯人を見つけるまで、彼女は何度も殺される。

 

フィナンシャルタイムズ選ベストミステリ

コスタ賞 最優秀新人賞受賞

イヴリン嬢は七回殺される

 

こんにちは!ぴえ郎です!

今回書薦するのは、

館ミステリ+タイムループ+人格転移という超てんこ盛りな超絶SF本格ミステリ

イヴリン嬢は七回殺されるです。

 

この本は、

  • SFミステリが好き
  • タイムループ系が好き
  • 犯人探しが好き
  • 謎解き好き
  • だまされたい!
こんな方にぴったりの本です。

ネタバレはないですが、あらすじ等を知る前に読みたいという方はここからどうぞ!

それでは、あらすじへ

あらすじ

森の中に建つ屋敷〈ブラックヒース館〉。そこにはハードカースル家に招かれた多くの客が滞在し、夜に行われる仮面舞踏会まで社交に興じていた。
そんな館に、わたしはすべての記憶を失ってたどりついた。自分が誰なのか、なぜここにいるのかもわからなかった。だが、何者かによる脅しにショックを受け、意識を失ったわたしは、めざめると時間が同じ日の朝に巻き戻っており、自分の意識が別の人間に宿っていることに気づいた。とまどうわたしに、禍々しい仮面をかぶった人物がささやく―今夜、令嬢イヴリンが殺される。その謎を解かないかぎり、おまえはこの日を延々とくりかえすことになる。タイムループから逃れるには真犯人を見つけるしかないと・・・。

書籍詳細

著者と初版日

著者:スチュアート・タートン
訳:三角和代

初版:二〇一九年八月十日

ページ数

25文字が2段構成
全421ページ
(本編414ページ・謝辞2ページ・訳者あとがき5ページ)

登場人物

物語の前に招待状として登場人物が一覧になって記載してあります。
日本名ではないと覚えにくい方にはとてもありがたいですね。

頭脳フル回転タイムループ系謎謎SF本格ミステリ

同じ1日を繰り返すタイムループ系はたくさんありますが、この「イヴリンは七回殺させる」は、繰り返す度に館内の違う人に自分の意識が人格転移してしまうので、まったく同じ1日のタイムループではありません。

そんな条件の中、イヴリン殺人の真犯人を様々な人間の視点で解き明かさなければならない・・・

しかも、人格転移をくりかえしながら真犯人を追う人物が、主人公の他にもいる!?

「おいおいそんなてんこ盛りな設定で大丈夫か?」

大丈夫!
しっかり謎も最終的にはすべて明らかになり、良い意味で裏切られます。

ページ数400ページ強ほどなので、多すぎず少なすぎずのページ数なので、だらけることなく読み終わった瞬間の満足感は十分にあります。

 

ネタバレはしたくないので少しだけ本文を抜粋します。雰囲気を味わってみてください。

 

わたしだけが、きみがブラックヒース館を脱出できる方法を知っている」

「それで提案とかいう話になるのか」疑いが口調に出る。

「こういうことだよ、謎解きと言ったほうが真実に近いが」〈黒死病医師〉は懐中時計を手にして時間をたしかめる。「今夜の舞踏会で人が殺される。殺人には見えないから犯人も捕まらない。この非道を正せば、きみに出口を示してやろう」

シーツを握りしめて身体を硬くする。

「おまえの権限でぼくを自由にできるのならさっさとそうしろ!なぜこんなゲームをしている?」

「永遠は退屈だからだ」〈黒死病医師〉は言う。―

『イヴリンは七回殺される―スチュアート・タートン』 本文抜粋

ぴえ郎のファーストインプレッション

本屋で本を物色しているときに「濃い緑にミステリアス系のフォントで題字が書いてあるこの本に完全に目を奪われました。

「おいおいオシャレだな」

思わず手に取り、帯を読んだ瞬間購入を決めました。

購入後に妻に

「タイムループ好きだね~」

その通り!タイムループ系大好物です!

タイムループ系が好きな方はぜひ読んでみてください!!

 

 

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